【 高専とは? 】
高専とは、高校と短大が合体したような5年制(商船学科は5年半)の高等教育機関です。主に理系(一部文系の学科あり)の専門分野を低学年の頃から触れることができます。さらに、高専の敷地内には「高専専攻科」(以下、専攻科)という大学3、4年に当たるところもあり、専攻科を修了すると「高大一貫校」のような形で7年間高専に在学していたことになります。ちなみに、高校+短大のような5年制の高専環境は、専攻科に対して「本科」と呼ばれています。
日本全国には57校(国立51校、公立3校、私立3校)62キャンパス(国立55キャンパス、公立4キャンパス、私立3キャンパス)の高専があり、学科は主に工業系(機械系、電気・電子系、情報系、物質・材料・生物系、土木建築系等)、商船系、文系(経営系、国際流通系等)があります。1キャンパスにつき、大体3~5学科、1学年は約150~200名ほど在学しており、日本全国では1学年につき約1万人の高専生がいます。中学生のおよそ1%が高専に進学するイメージです。
複数の高専がある都道府県もあれば、逆に高専がない県もあります。高専事情に詳しい家庭は、例えば、長男は福井高専、長女は石川高専に行かせ、寮生活をさせることもあります。
国立の高専は、独立行政法人国立高等専門学校機構の管轄のもとで運営されていますが、KOSENメディアラボでは国公私立関係なく高専を捉えています。