2017-03-01
留守宅の見廻り
「運築(うんちく)川柳」
”亡き父母の ご縁知らず 親知らず”
両親が亡くなってから、両親がこんな事を
していたんだ・こんな知り合いがいたんだ、
などと初めて知る事がありました。
地元にほとんどおらず、近隣のお付き合いも
なく、都内での仕事中心の生活でしたので、
それも当然の事でした。
さて、このお客様の場合は・・・
『留守宅の見廻り・ここにお住いの人は?』
年に何度か長期出張の仕事があるお客様のKさん。
その度に、留守宅の見廻りのご依頼があります。
今回もご依頼をいただき、いつものように
家の窓を開けての空気の入れ替え・郵便物の
整理・庭の水やり、をさせていただきました。
ある日の事、庭の水やりをしていると、80歳前後
と思われるご婦人から声をかけられました。
「すみません。ここのお婆ちゃんはどうしてますか?
しばらく姿を見ていないのですが・・・」
お話を伺うと、Kさんのお母様とお付き合いが
あった方のようです。
Kさんからは詳しいお話をお聞きしていませんが、
居間にご両親の遺影写真が飾ってあります。
Kさんとのお付き合いは一年近くになりますので、
すでに一年前には亡くなられております。
その事を、その老婦人に申し上げますと
「ああ、そうなんですか・・・
よく旅行などにも一緒に行っていたんですよ。」
とても寂しそうな残念そうな顔をして、
その場を後にしました。
仕事中心の生活をして、地元や近隣の方との
ご縁があまりないと、こんな事がよくあります。
両親が、地元でどんな生活をしていたのか?
両親がどんな人たちと付き合っていたのか?
地元で仕事をする前の私もそうでした。
もっと両親の生活・付き合いをもっと知って
いれば・・・そんな事を今は思っております。
家族ぐるみのお付き合い、って言うのは
なかなか難しいですね。
私の今は・・・
仕事柄もありますが、できる限り近隣の皆様との
お付き合いを大切にしております。
一人暮らし・ご夫婦二人暮らしなどの方は、
そのお子さん達とも連絡をとるようにしています。
これも「便利屋」の仕事をさせていただているから。
ありがたい仕事だと思っております。